Spatial Reality Display Settings
Spatial Reality Display SettingsアプリはSpatial Reality Displayの設定値の調整や高速ビジョンセンサーが視聴者の顔を認識できているか確認することができます。
Spatial Reality Display Settingsの起動
- Windowsのスタートボタンを押下してください
- Spatial Reality Display > Spatial Reality Display Settings と選択し実行してください
- 起動すると以下の2つのウィンドウが表示されます
センサー設定
Spatial Reality Display Settings(SR1)

Spatial Reality Display Settings(SR2)

高速ビジョンセンサーで撮影された画像(カメラウインドウ表示)

センサーゲイン(SR1/SR2)
部屋が明るすぎたり暗すぎたりすると、カメラが顔を正しく認識できずSpatial Reality Displayに正しく映像が表示されないことがあります。 下記の手順でカメラのゲインを調整して、顔を正しく認識できるようにしてください。
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カメラキャプチャ画像ウィンドウを確認します
キャプチャした画像が明るい場合は、カメラのゲインが高すぎる可能性があります。
キャプチャした画像が暗い場合は、カメラのゲインが低すぎる可能性があります。
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Spatial Reality Display Settingsウィンドウのセンサーゲイン設定スライダーバーを移動します
ゲインを下げるには、スライダーを左に動かします。
ゲインを上げるには、スライダーを右に動かします。
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カメラキャプチャ画像ウィンドウに顔が映るよう顔をSpatial Reality Displayに向けるなどしてください
カメラのゲインが適切な場合は、キャプチャ画像ウィンドウ上で顔の周りに赤色の矩形が表示されます。
ゲインを調整しても赤色の矩形が表示されない場合は、環境光の調整をご検討ください。
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顔の輪郭/目/鼻/口/眉毛がはっきり映るようにゲインを調整して下さい。
天井や後方の照明により顔が暗くなる場合には照明を下げるかゲインを高くしてください。
Stability(SR1/SR2)
カメラウインドウ表示にチェックを入れると別ウインドウでキャプチャしている画像が表示されます。認識率が3段階で表示されます。
使用環境設定(SR2)
利用シーンに合わせて顔認識開始の範囲、トラッキング範囲それぞれを最適化します。
Note
*顔検出もトラッキングもフルレンジで使用したい場合は「視聴者切換モード」を選択してください。
*「視聴者切換モード」は、バージョン2.0.1と同じ挙動となります。
クリエーションモード
主にスタジオやオフィスなどでコンテンツ制作時など一人で視聴する場合に最適です。
幅広いトラッキングに対応したコンテンツを視聴する場合にも最適です。
展示モード
多くの人が来場する展示会場において、視聴者以外の人を顔認識してしまうことを防ぎます。
顔認識範囲を狭く設定することで、Spatial Reality Display 正面から外れた人はトラッキングが解除され、新たに正面に来た人を認識することができます。
顔認識およびトラッキングを確実に視聴者に対して行うことで、ストレスなくスムーズに立体映像の視聴が可能になります。
視聴者切換モード
Spatial Reality Display正面にいる二人で一つの画面を共有しながら視聴者を切換えて視聴することができます。
二人が席を移動することなく、それぞれに最適な3D空間映像を交互に見ることができます。
モード | 想定シーン | 想定環境 | メイン視聴者 | 顔検出 | 顔認識レンジ | トラッキングレンジ |
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クリエーションモード | スタジオ/オフィス | 周辺や近くに他の人がいる | 本体正面の人のみ | 中央優先 | 狭い | 広い |
展示モード | 展示会 | 複数人が本体正面にいる | 本体正面の人のみ | 中央優先 | 狭い | 狭い |
視聴者切換モード | プレゼンや説明会 デザインレビュー 自動車ディーラ |
本体正面に二人 | 本体正面センターに近い二人 | 中央に近い二人優先 | 広い | 広い |
クロストーク調整(SR2)
Spatial Reality Display Settingsを用いて、クロストーク調整/低減することが可能です。 中間調の画素値で表現されているオブジェクトにクロストークが発生した場合にこれを補正します。 さらに視聴者に応じて調整をすることで最適化され、よりクロストークを低減できる場合があります。
詳細は、クロストークについてを参照してください。
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オン:
クロストーク調整をオンにします。 オン後も、クロストークを感じる場合はスライダーバーを調整してください。 最適な設定値は個人によって異なります。
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オフ:
クロストーク調整をオフにします。
画質設定(SR2)
画質設定タブ

以下の画質設定項目を設定アプリから調整することができます。
- ブラックレベル
- カラー
- RGBゲイン
- RGBバイアス
- ユーザーガンマ
- ビデオレンジ
- リアリティクリエーション
- 色空間
画質設定リセット
- 画質設定を出荷状態にリセットします。
ビデオレンジ(SR2)
PC出力の信号レベルを自動/フル/リミットより選択します。初期値は自動です。 自動認識用のフラグがない場合がありますので、黒浮きや黒潰れなどが見られる場合はマニュアルでの設定が効果的な場合があります。
リアリティクリエーション(SR2)
超解像設定をオフ/低/高から選択できます。初期値は低です。
- 低: 2Dレンダリング時の精細感相当となるソースに忠実なモードです。
- 高: 精細感をより高めることでコンテンツの持つ表現力をエンハンスするモードです。
コンテンツ制作では、Spatial Reality Display以外のディスプレイに表示される場合も想定し低を推奨します。 視聴用途では低/高を推奨します。 ただしレンダリング設定タブの画像処理設定が処理優先モードの時には、ジャギーが目立ちやすい場合があるため、コンテンツやゲームエンジンの設定などに応じて本項目の値を低又はオフに調整をしてください。
レンダリング設定(SR2)
レンダリング設定タブ

画像処理設定(SR2)
画質優先/処理優先を選択することができます。 画質優先ではより高画質で精細感高い立体映像の視聴に最適です。 また処理優先ではレンダリング時の負荷を低減するため動きが多いコンテンツに最適です。コンテンツや目的に合わせて最適な画質で楽しめます。
*SDK2.1.0以降のUE/Unity Pluginで開発されたアプリケーションのみ有効です。
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画質優先
画質を優先させたモードです。より高画質で精細感高い立体映像の視聴に最適です。 動きが少ないコンテンツや、繊細な描写や構造的な表示が求められるようなコンテンツに最適です。
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処理優先
レンダリング解像度を下げて負荷を低減します。 動きの多いコンテンツや高負荷コンテンツでFPS向上したい場合、またはGPUのグレードを下げてアプリを実行する場合等、必要に応じて設定して下さい。
* 点群データ(Point Cloud)やエフェクトによる点表現などでドットのサイズが大きく見えることがあります。
* ジャギーの見え方に影響がある場合があります。
その他(SR2)
その他タブ

開始時のロゴ表示(SR2)
本体起動時の表示されるSonyロゴの表示/非表示を設定できます。
- オン: 起動時に Sony ロゴを表示します。
- オフ: 起動時に Sony ロゴを表示しません。
ファクトリリセット
- すべての設定を工場出荷状態にリセットします。
Fnキー設定(SR2)
本体のFnキーで動作する機能を設定できます。
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2D⇔3D切換
表示モードを2Dと3Dで切換えます。 -
視聴者切換
Spatial Reality Display本体正面のセンターに近い2名の顔を検出し交互に切換えることができます。それぞれに最適な立体画像を交互に切換えながら視聴することが可能です。